見えない地域の壁

個人的に飲みたくてかった「此の友酒造」さんのお酒。
別の商品の撮影の前にテストとして試しに撮ってもらったものです。

但馬に住んでいたのは18歳の頃までなので、地元に住んでいた頃にお酒を飲むということはほぼありませんでした。

日本酒の味や美味しさがようやく分かるようになってきて、日本酒だけは但馬のお酒をわざわざ取り寄せて買っています。前はどこのを飲んでも同じようにしか思わなかったけど、やっぱりどこでどんな人が作っているかが分かっているのは想い入れも違うように思いますし、せっかくお金を払うなら地元に還元したいなと思います。

いろんな但馬のお酒を飲んで、個人的に好きだったのは京丹後の久美浜にある熊野酒造さんの「久美の浦」。このお酒を知ったのは、同級生の実家ということがきっかけでした。でも、同じ学校に通っていたからてっきり久美の浦は但馬のお酒だと思っていたら、京都だということを知ったのは随分後になってから。

そんな風な勘違いを起こしてしまうほど、但馬と京都は隣接していて行き来も頻繁にあります。でも、このあたりの地域は、県や市をまたぐと途端に交流が少なくなる傾向があるように思います。物流もすぐ側なのに県をまたぐと流通していないなんてこともよくあるようです。

それがなぜか詳しくは分からないけど、但馬だからとか京都だからとかじゃなくて、良いものはもっと広がっていけばいいと思うし、連携できることは地域なんて関係なく協力していけたらいいのになって思います。

仕事もそう。但馬に暮らしながら京都で働く。その逆もしかり。
但馬でやりたい仕事がないのであれば、ちょっと足を伸ばせばまた違った仕事があるかもしれません。そうした情報一つとって見てもネットには載っていなくて、実際に足を運んでみないと分からないこともまだまだ多いです。

ネットに出ている情報はたくさんあるようで、地方だとほんのわずかです。ネットで探して見つからないと諦めるのではなくて、まずは自分の足でその場所に行ってみて情報収集してみてください。ネットで探すよりもよっぽど手っ取り早かったり、有用な情報もあるはずです。

チコニアは、兵庫県北部 但馬地方のふるさとの味を届けるプロジェクトです。