地元の牛乳
地元の牛乳と言えば、ヒラヤミルク。
この商品を作っている会社は、京都府京丹後市久美浜にある平林乳業株式会社といいます。
地元に住んでいる頃は、冷蔵庫にヒラヤミルクが入っているのが当たり前で、切らしたことは滅多になかったように思います。学校の給食もヒラヤミルクで、どんな料理を食べるときでも牛乳は欠かせない存在でした。
大学に進学して、但馬を離れて暮らすようになると、ヒラヤミルクを買うことは容易ではなくなりました。次第に飲む機会が実家に帰省したときだけになり、そして牛乳を飲むこと自体も減ってしまい、今ではたまにしか飲まなくなりました。
実家に帰ってきたときに、久しぶりにヒラヤミルクを飲んでみると、やっぱり牛乳っておいしいなと改めて感じます。そして、この牛乳パックのパッケージはいま見てもとてもかわいいです。ジャケ買いしたくなるくらい。
京丹後や但馬以外の地域では、なかなかいただくことができない牛乳ですが、このあたりに行く機会があればぜひ飲んでみてみてください。写真の牛乳をベースにしたヒラヤコーヒー(カフェオレ)やリンゴ牛乳(リンゴ・オ・レ)などもおすすめです。帰省のたびにまとめて買って帰るという友達もいるくらいです。
このヒラヤミルク。恥ずかしながら、但馬にある高校に通っていた時の同級生の実家ということもあって、つい最近まで但馬で作られているものだと思っていました。
豊岡と京丹後は隣接していて、兵庫と京都の県をまたいで学校や会社に通っている人も少なくありません。そのくらい気軽に行き来ができる距離です。もしかしたらこの会社にも豊岡に住んでいて、仕事は久美浜に通っているという方もいるのかもしれません。
但馬はとても広い。場所によっては京都や鳥取の方が近い、という地域の方もいます。地元に仕事なくても隣の地域を見てみると自分に合った仕事がもしかしたらあるかもしれません。
ただし、地域が変わると公的な機関ではなかなか情報を持っていない、行政同士で情報共有していない場合も多いので、ここから先の情報を得るには各地域に問い合わせるか、自分の足で探すか、繋がりを作って紹介してもらっていくしかありません。
でも、そうした可能性があることを知ってもらいたいし、県や市、地域などにとらわれずに、人も物ももっともっと行き来できるようになっていくことが重要です。
地方はどこも人を求めています。人を奪い合うのではなくお互いに紹介できるような、隣同士のネットワークができていくといいなと思います。