変わったのは、町だけじゃない
山陰地方にある但馬は、冬になると毎年たくさんの雪が降ります。
雪景色を見ると地元を思い出す、そのくらい但馬は雪のイメージがあるのですが、東京や大阪の人にそのことを話すと驚かれることがしばしばあり、外の人からすると雪のイメージはないようです。
豊岡市日高町にある神鍋高原は、春や夏といった今の時期は、スカイダイビングやパラグライダーなどのアクティビティからバーベキューなどのアウトドア、スポーツの合宿などが盛んに行われています。夏でも朝晩はとても涼しくて過ごしやすいです。
そして、スキー場があるこの高原は、冬がハイシーズン。スキーやスノーボードのお客さんで賑わいます。
しかし、そんな光景も近年の雪不足によって変わりつつあります。
通常は、12月頃から降り始める雪は去年はほとんど降らず、雪のない年越しが当たり前になってきました。本来であれば賑わうスキー場は閑散としていて、このまま降らないんじゃないかと心配もしていましたが、ようやくまとまった雪が降ったのは、年が明けた1月末頃。
ようやくスキー場はオープンとなりましたが、営業できる日数は例年よりも少なく、さらに降らなかった分がまとめてやってきたかのような大雪となり、地元の方でも生活に支障が出るほど。
こうして年々降るタイミングが少しづつズレてきており、降らなくなる日も近いのかもしれません。スキー上で賑わったこの町の景色も少しづつ変わってきていて、それに合わせて町も変わっていかなければいけません。