但馬で、お店を。

久しぶりに豊岡駅通商店街を歩いてみました。但馬に帰ってくるたびに、車ではたまに通ってはいましたが、歩いたのはたぶん高校生の頃以来。もう10年以上も前のことです。

豊岡駅通商店街は、JR豊岡駅から東へ約800mほど続く商店街で、但馬地域では最大の商店街になります。大開通という通りにあることから、地元の人は大開通と呼ぶ方のほうが多いように思います。この商店街、駅から端まで歩いて行くと、豊岡鞄を扱うお店が並ぶカバンストリートへと続いています。

この商店街も多くの地方と同様に、今はもうシャッター通りになっています。でも、久しぶりに歩いてみると少しづつ新しいお店ができ始めていることに気づきます。この写真のお店も、2016年11月にオープンしたばかりのお店です。

新しいお店を但馬で見つけると、Uターンした方がやってるのかな、移住してきた方なのかな、もともと住んでいた方なのかな、と、そんなことばかりを気にしてしまいます。

お店を始めるまでのことや、但馬へやってきたもしくは帰ってきたストーリーが聞いてみたい。ただなんとなくで選ぶ地域ではあまりないからこそ、きっとおもしろいはず。

そんなストーリーがたくさんあれば、都会に暮らす人たちがもっと但馬に帰りやすくなるし、地方への移住の選択肢になったり、お店をはじめる候補地の一つとしてこの町を考えてもらえるのかもしれません。

商店街や町は、お店が開いているだけで雰囲気やイメージがずいぶんと違います。

ぼくらが帰省するのは、大体が連休になるのでこの町が特に寂しく感じる時期でもあります。でも、この日はゴールデンウィークにも関わらずぽつんとこのお店は開いててくれて、そのことによって商店街の雰囲気はずいぶんと違ってみえます。

住んでた頃にはもちろんなかったお店です。伺ったのもこの日が初めてです。でも、なぜだか「ただいま」と言いたくなる。お店が開いているということは、帰省した人たちからすると「おかえり」、そんな声をかけてもらえてるサインのような気がします。

チコニアは、兵庫県北部 但馬地方のふるさとの味を届けるプロジェクトです。