「中」と「外」がつながる場所

豊岡市竹野町。
兵庫県の最北端、日本海のすぐ側のこの町に、初めてのゲストハウスが誕生しました。2017年4月のことです。

ゲストハウスの名前は「ひととまる」といいます。

運営しているのは、埼玉県から移住してきた石丸夫妻。
旦那さんの石丸佳佑くんは、豊岡市の地域おこし協力隊として2015年にこの町にやってきました。

初めて彼に出会ったのは、東京のビッグサイトで行われていた移住フェア。
その時の豊岡市のブースには移り住んできた彼らが立ち、自分たちの地元のPRをやっていることがとても不思議だったのと同時に、自分を含めた地元の人が誰もいないことに、とてつもない疑問を感じました。

それから何度も但馬と東京を行ったり来たりしている間も石丸くんに会う機会があり、途中経過や近況を聞かせてもらっているうちに、ゲストハウスのウェブサイトを作らせてもらうことになりました。無理にお願いされることもお願いすることもなく、お互いとても自然な流れだったと思います。

制作に取りかかったのは、ひととまるがオープンする1ヶ月ほど前から。
3月に再び竹野に足を運び、奥さんの望さんも含めて打ち合わせをし、二人が目指しているところや自分たちの強みをしっかりと確認し方向性を決めて、続きは但馬と東京でやりとりをしながら作り込んでいきました。

一緒に何かをするのは初めての二人。そして、距離もある。要求されているハードルも決して低いものではなくて、制作にはかなりの時間がかかりました。でも、二人を見ていて自分も地元のために何かしたいと思ったし、今地元で暮らす人たちと一緒に何かできることがたまらなく楽しかった。結果、できあがったものはお互いとても満足のいくものだったと思います。

5月のゴールデンウィーク。
完成したひととまるに、初めて宿泊客として泊まりに行きました。
その日の夜は、石丸夫妻や二人の両親。そして近所の人が集まって、アットホームな宴会。9人が集まり、そのうち7人は外の人で、但馬にいるのにそうじゃない感じする。

チコニア商店をスタートして、但馬に帰る機会が増えて感じたことの一つに、自分が生まれ育った場所なのに、地元の人と繋がるきっかけや場所がなく、どうやって繋がったらいいのか、どこに行けばいいのか分かりませんでした。

行政が作る平日しか空いていないような施設や場所は、連休にしか帰ることができないぼくらは当然ながら足を運ぶことはほとどんできません。

地元の人が運営するスペースやカフェは、どこか内輪な空気が流れていて、この町を離れて10年以上も経つ身からすると、なかなか足を運びづらさがありました。

だから、いろんな地域の人たちが集まったこの日の食卓を見ていると、外から移住してきた人が運営する場所には、外と中がうまく混ざり合い、そして繋がり合える可能性があるような気がしました。

地元にステキな場所を作ってくれてありがとう。

Guesthouse & Bar ひととまる

チコニアは、兵庫県北部 但馬地方のふるさとの味を届けるプロジェクトです。